姪は叔父さんに恋してる
「…お…じさん、寝てる…?」
胸は上下してる。
死んでない。寝てるだけだ。
私はホッと胸を撫で下ろす。
それから、脇にあった椅子を持ってきてベッドの横に腰を下ろした。
今日、やっと座った気がする。
「…叔父さん、寝顔も素敵……。」
ぽつりと呟いたのは、普段言えないことだからか。
それとも、二人きりだからか。
どちらにせよ私の本心だ。
生きてる寝顔。
死人みたいな、安らかな寝顔。
ずっと見ていたいけど、やっぱり叔父さんは笑っているのが一番素敵。
早く起きてくれないかな。
…早く起きたら、一番に私に気付いてくれないかな。
私のこと、許してくれるかな…。
変わらず好きで、いてくれるかな……。
「私はずっと…好………、」
そこで、安心しきった私の意識はプツリと途絶えた。