姪は叔父さんに恋してる
叔父さんがいるならそれだけで幸せだよ。
結婚出来なくてもいいよ。
叔父さんが傍にいてくれるなら。
ずっとずっとこれから先も、私の頭を撫でて、私の名前を呼んで。
……そう、そんな感じ。
頭をゆっくり撫でてね叔父さん。
大好きよ叔父さん。
「…………おじさん……、すき…。」
「ありがとう、八智絵。」
耳元で聞き慣れた低音が囁かれた。
それにハッとして、私は瞬時に覚醒を果たす。
「っ!!」
まず目の前に見えたのは真っ白なシーツと、…じ、自分のよだれの海…。
そうだ。叔父さんが生きてるって安心感から脱力して、そのまま寝ちゃったんだ…。
ということは。
「…っへ、ぁ、お、叔父さん…!いつから、起きて…っ!?」
更に顔を上げればそこには、
「八智絵が起きるずっと前から。おはよう。」
覚醒した叔父さんの綺麗な笑顔があった。