姪は叔父さんに恋してる
顔色は良いみたい。
白っぽい服を着て真っ白な包帯を巻いた叔父さんはまるで天使のようで、私はしばし見惚れた後…やっと自我を取り戻す。
「お、叔父さん!大丈夫!?他に怪我は…っ、痛いとこ、無い!?欲しい物は…!?」
「ほら八智絵、落ち着いて。俺はもう大丈夫。」
体を起こして慌てふためく私を制し、叔父さんはまた微笑む。
どこか清々しそうに見えるのは、お互い想いを打ち明け合ったからだ。きっと。
叔父さんの優しげな瞳が、私の焦りを薄めていく。
…けれどそれは同時に、私の罪悪感を深めていく。
こんな素敵な人を、私は私欲のために殺そうとした。
私欲のために殺そうとして、結果、こんな大怪我をさせた…。
叔父さんはもっと、私を責めるべきだ。
叱るべきなんだ。本当は。