姪は叔父さんに恋してる
退屈に負けて下を向けば、
「…やっぱり少し短いかな?」
自分の制服であるセーラー服の、紺色のスカートが目に止まった。
文化祭に私服で来るのは負けたような気がしたから制服で来たわけだけど、休日の駅前にたった一人で、しかも制服で立っているのはどうも落ち着かない。
おまけにうちの中学は規定が厳しくないから、スカートの長さを膝下にする必要もない。
だから自由な長さにしたわけだけど、改めて見るとなんだか短く感じる。
まして今日は叔父さんとのデート。
叔父さんが不快に感じないか…とてつもなく不安だ…。
「……よし…。」
ひとつ気合いを入れてから、周りの目を気にしつつ、スカートを長くするために折った部分を直し始める。
一段階スカートを長くした時だった。