† 小悪魔にご用心†



「誰っすか?誰っすか?」ってしつこく聞いてる谷を無視して、「始めんぞー」と部員に声をかけた。



あぁ、めんどくせー・・・・・










「お疲れ様、谷澤くん」


部活が終わって、
さっさと帰ろうとしてたのに




―――そこには子悪魔がいた。




「なんで・・・・・・」


「え? 折角だし一緒に帰ろうと思って!」



やーめーてーーーー


みんな見んじゃん!
つーかすでに谷がガン見じゃん!!




なんてことはヘタレな俺は言えず、



「いいけど・・・・・・」



そう返事するしかないのだ・・・・・





「今日、結構写真撮ったよ」


「へぇ・・・」


「でも、面被ってたら顔が見えないよね」


「まぁな」



小悪魔の話術で一応会話になってる。



でもコレが普通の人だったら、
絶対すぐに沈黙だろ。


そう思うような会話。



< 12 / 42 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop