† 小悪魔にご用心†
少し困った顔の小悪魔。
その困った顔を見て、
―――俺は少しおかしくなってしまった。
そう思わなきゃ、
どうかしてる・・・・・
「・・・・・嫌いじゃないよ」
「え?」
前を向いたまま。
俺はゆっくり子悪魔に言ってしまった。
「好きとかじゃないけど、
別に、嫌いでもないから・・・・・」
「あ・・・・・・うん」
しゃべり続けてた子悪魔が、
いきなり静かになった瞬間。
何故か早く脈打つ心臓と、
何故か熱い頬。
俺と小悪魔の、
奇妙な関係が始まった。