† 小悪魔にご用心†




腕を組みながら、
なぜか胸を張る谷。



全然、偉くねーっつぅの。
















「ねむ・・・・・・・」



今日の俺は、
いつもより寝坊気味。



週に1度の朝練がない日。



毎日こんぐらい寝坊したい・・・・・




込みあがるあくびを押さえながら、
靴箱までのろのろ歩く。



俯いていた視線を上げると、
靴箱には子悪魔がいた。




「あ、おはよ。谷澤くん」


「はよ・・・・・」


「あはは。眠そう」


「眠いよ」



普通に話しながら、
小悪魔が自分の靴箱の戸を開けたとき。





小悪魔の笑顔が消えた。



< 16 / 42 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop