† 小悪魔にご用心†
「あ、ありがと・・・・・・」
「どーいたしまして」
くるりと向きをかえ、
靴箱から前にはいてた上履きを取る。
え? 何で2足あるかってか?
夏休みの間になくしたと思って、
もう1足買ったんだよ。
登校日靴箱見て、
ため息出たわ。特大のな。
上履きを履き、
小悪魔と肩を並べて廊下を歩く。
もちろん。
小悪魔の足には俺の上履き。
小悪魔の小さな足には、
俺の靴は不釣合いなほど合ってない。
ぺったぺった音が鳴って、
めちゃくちゃ歩きにくそうだ。
「わりぃ、やっぱでかいな。
スリッパの方がよかったかもな・・・・・」
「え? どうして?」