† 小悪魔にご用心†
郁也の口から出てきた単語に、
思わず身体が反応してしまった。
「いねぇな、さっきから」
「・・・・・ふーん」
俺的には興味なさそうに答えた感じ。
でも郁也は
「・・・・・ぶっ!!」
と、口から息を噴き出し。
「あーっはっはっはっは!!」
と、爆笑並みの笑い声が漏れた。
「なんだよ!?」
「瞬きしすぎっ!!」
「なんだよ、瞬きって!」
「あれ? 気づいてねーの?
宙人って動揺したらめっちゃ瞬きするじゃん!」
コイツ・・・・・
腹抱えてゲラゲラ笑う郁也。
人をここまで本気で殴りたいと思ったのは初めてだった。