† 小悪魔にご用心†
机にあったシャーペン。
ペン先を郁也に向けて、
右手に構えたときだった。
「あーっはっは・・・・わー!待て待て!!」
爆笑から一気に焦る郁也。
何回もごめんを連発する郁也を見て、
仕方なくシャーぺンを手から離した。
その瞬間に郁也はシャーペンを
俺の元から離す。
「怖いわっ!」
「冗談だろ?」
「顔がマジなの!!」
本気でビびる郁也を無視して、
紙パックのお茶のストローを吸う。
ふんっ
「でもなー、そっかー。
やっと宙人も天音ちゃんの魅力がわかったかー」
「?」
「だって好きなんっしょ?
天音ちゃんの事」
「ぶーっ!!」
「ぶわっ!! きたねぇ!!」