† 小悪魔にご用心†
石倉の声を背に、
俺の足はヒートアップ。
あれ? 何で俺
こんなに必死に走ってんだ?
俺の所為とか、
そんないつもなら気にしないのに。
そんなことを考えながらも、
走る足は止まらなかった。
『折角だから、
一緒に帰ろうと思って!』
何が折角だ。バカヤロウ。
その所為でお前がやられてんだろうが。
そんなこと言わなきゃ、
こんな事にはならなかったかもしれない。
『だってあたしの所為で、
彼氏と別れちゃったんだもん・・・・』
何がお前の所為なんだよ。
そんなん気にしなきゃいいのに。
人がよすぎるんだよ。
何でもかんでも、
全部自分が悪いと思いやがって。
初めから、
そーゆうのが気に入らなかったんだ。