† 小悪魔にご用心†
「あのね? 話を聞いてるうちに、
なんか相談会みたいになって・・・・・・」
は?
「ありがとうって言われて、
その子たち帰っちゃった」
はぁぁぁあああ?
「そ、そっすか」
「そうっす。
だから全然大丈夫ッす!」
やっぱりアレかな。
コイツは魔術的なモンが、
使えるのかもしれない・・・・・・
考えてもなかった展開に、
その場に座り込んだ俺。
だって考えないじゃん。
普通はリンチ的なもんとか
想像するでしょ。
“相談会”って。
アホか・・・・・・・・
まだ息が整わない俺の前に、
福森がちょこんと正面向いて座った。
「心配してくれたんでしょ?
ありがとう。やっぱり、谷澤くんは優しいね」