† 小悪魔にご用心†
何で、郁也まで・・・・・
「なんでなの!? 今月すごかったんだよ?
もう売れる売れるで、部費なんか倍よ!?」
「オメ、バカじゃねーの?
そんなんモテモテになれるチャンスだぞ!?」
「なんだよそれ?」
「いいじゃん写真くらい!
今月また募集してね? 来月ではその3人の中でも1番を決めようと思って!
今月隠し撮りっぽいのだからさ~、
ちゃんと撮っときたいのよ~」
「嫌だよ。俺、写真とか嫌いなんだって」
「え? そうなの?」
「そうだよ。だって俺と宙人結構一緒にいんのに、一緒に写ってる写真なんか集合写真くらいしかねーもん」
「えぇ~・・・・・」
恨めしそうに見てくる石倉を無視して、
持ってたあんぱんにかぶり付く。
つーか、最近格技場に溜まってる女子は
それが原因か・・・・
つか肖像権とかねーのか、俺に!
冷静に解析を進める俺に、
これまた大きな石倉の溜息が聞こえる。
「せーっかく写真部の人にお願いしたのに~。
ね? 天音?」
「んー、また隠し撮りしかないんじゃない?」
・・・・・・・・は?