先生とアタシの接点
―春の匂い―出会いの予兆―
今日から春休み。

山根 香織、17才。
この春休みが明けたら高校3年生になる。


春休み中に遊ぶお金が欲しくて先月のバレンタインが終わってすぐバイトを始めた。


今までは学校が終わった後、夕方からバイト。
でも今日から春休みなので始業式までの期間に入っているシフトの半分は昼から夜までのシフトになった。


今日は初めて昼のシフト。
慣れてきたハズのバイトなのに、夜よりも忙しいという噂を聞いた事と、いつもとは違う昼メンバーとの初仕事という緊張感が頭の中を埋め尽くしている。

…そんなことを考えながらバイト先まで向かう。

バイト先まではチャリで10分。
少し肌寒いけど、心地いい風を感じながら走る。


あまり有名ではないものの、ファーストフード店なので親子連れや学生などで賑わう。


いつものようにチャリを止めた途短、
―ッガシャガシャシャーンッ!!!!―

…やってしまった。
私は真ん中あたりに停めたが、横に7、8mほどある駐輪場の約半分の面積に停められているチャリをドミノ倒ししてしまった。


…何かが起こる?
いつも正常に動いていない私の頭でも、第六感という動き方だけは知っている。


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