先生とアタシの接点
アタシは顔を膨らませて、優人を少し睨んだ。
一応アタシなりの『子供じゃない』っていう精一杯の行動…。
怒って言葉を口にしたら喧嘩になっちゃいそうだから。
「はいはい。わかったから!で…全部家で飾るのか?」
全部?まさかね…。
「ううん。さすがに全部はね…。絵里に何個かお土産にしようと思って。」
「そうだな。篠原にはいろいろお世話になってるしな。」
「うん。コレなんかどう?」
「どうって…わかんねぇけど…篠原が好きそうな色の貝なら大丈夫だろ。」
「うん!」
絵里はやっぱり白とかピンクかな…。
いくつか綺麗な貝を選んで、ハンカチにくるんでビニール袋に一緒に入れた。
絵里喜んでくれるかな…。
そうだ。手紙も書いて一緒に渡そう。