先生とアタシの接点
夜、絵里から電話があった。
『超』がつくほどの長電話。
『絵里が好きな色』で選んだ貝殻はめちゃくちゃ喜んでくれた。
「こんなの落ちてるの?」
拾った事にも驚いたみたい。
「どこの海?私も行きたいな~。今度一緒に行かない?」
「いいよっ…行こう!!海だからやっぱり夏だよね!」
「そうだね~」
絵里と夏休みにあの海へ行く約束をした。
絵里にはなんでもお見通し。
『あの海へ昼に行きたい』っていうアタシの気持ち。
昼も綺麗だって優人が教えてくれたから、『いつか』じゃなくてすぐにでも行きたい。
でも優人とは一緒に行けないのが現実。
手紙には『昼に行きたい』とか書いてないのに、絵里はさりげなくアタシの望みをかなえてくれた。
絵里、ありがとう。
両親にも嬉しい事続きの報告をして、眠った。