先生とアタシの接点


電話の事について、絵里は続ける。

「昨日のテンションはそれも?」

「うん。」

「私なら大して気にしないけど…。気にしすぎじゃない?」

…気にしすぎ?

…アタシ泣いちゃった…。


「まぁ…香織が気になるなら言ってスッキリした方がいいねっ。」

「うん…そうだね。そうだよね。」

アタシ達は笑い合っておしゃべりした。



せっかく二人で会うんだし…。

話したい事…イッパイだよ…。

いっぱいあり過ぎて忘れそうなくらい。

全部話したいよ…。



絵里のおかげでアタシの心はすっかり晴れ渡った。

台風の後のよう。


「じゃ、明日ね!」

「うん。ばいばい。」


五時半を過ぎて、アタシ達はファミレスを出てそれぞれの目的地へ向かった。


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