先生とアタシの接点
―星天の語らい―<香織side>―
十分もかからないで公園に着いた。
変に緊張する。
まだ二十分もあるよ…。
まだ来てないよね…?
来る前に座って落ち着こう。
屋根つきのベンチに座った。
さっき絵里からもらった栄養ドリンクを一気飲み。
「ア゛ー!!」
思わず出た一言。
なんだか親父くさい…。
恥ずかしくなって周りをキョロキョロ見渡した。
…よかった。
…安心したのも束の間。
「ぶっっははははは…」
待っていた人の笑い声。
声のする方を見ると、お腹を抱えて笑っている優人がいた。
片手にはコンビ二のビニール袋。
知らない人から見ればちょっと変わった人に見える程の笑い様。