先生とアタシの接点
『嘘だろ?加奈?』
加奈と瓜二つと言ってもいいほど似ているバイトの女の子がいた。
加奈じゃない事は理解していたが、無意識のうちに彼女のいるレジに向かった。
注文している時の声は加奈そのものだった。
店員と客の会話はすぐに終わったが、話がしたくなって、話しかけた。
加奈とまた話せるような気がした。でもきっと、変な人だと思われただろう…
勿論バイトの子、山根さんはビックリして困惑した反応をしていたが、待ってるように
言われて待った。
俺は話しかけた事に責任を感じ、妹の加奈の事を話した。
やっぱりこの子、加奈によく似てる。
でも加奈に似てるなんてちょっと可哀相な事言ったよな…。
似てるだけなのに、どうして俺は話しかけたんだろう…