先生とアタシの接点

見られないながらも、どんなおまじないだろう?って興味深々。

『はやくはやく』って急かしたくなるくらいワクワクする。



見えない中、優人の手とアタシの手が繋がれた。

大きくて暖かくてアタシの手を包み込むような感触。

同時に、一瞬だけ頬に何かが触れたような気がした。

…気のせいかな?



不思議な気分でいると、優人の声が聞こえた。

「はい、目開けて?」

え…終わり?

ガッカリして目を開けた瞬間、優人の顔がさっきより近いところまで迫ってきた。

あれ?まだ…

終わってないとか考える暇もなく、唇が塞がれた。


おまじないって…キス?


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