先生とアタシの接点
―呼び出し―<優人side>
香織と付き合い始めて二ヶ月が過ぎた。
香織の制服姿も見慣れて、生徒として接する事にも慣れた。
空には灰色の雲が広がって、毎日のように雨が降っている。
早いな…もう梅雨か。
あの空にも今はこの暗い雲があるのか…。
ゴールデンウィークに二人で行った海の上に…。
ちょうど一ヶ月前はゴールデンウィークだった。
その名にふさわしいくらいに充実した。
俺は普段二人で会えない分、香織を喜ばせようと必死になった。
いつも我慢させてごめん…って何度も心の中で叫びながら。
海へ行って写真撮ったり貝殻拾ったり。
写真は俺が撮りたくて撮ったんだけどな…。
海には三日も行った。
香織はそれに答えるように喜んでくれた。