先生とアタシの接点

外では全然会えない。

それだけに学校で会う時間はかなり貴重だったりする。



進路相談室。

俺達が唯一学校の中で二人きりで会える場所だ。



テスト期間に入って、進路相談室も開けられなくなった。

『明日からテストが終わるまでの期間、進路相談室は閉鎖で…』

いきなり言われた。


俺…香織と会えねぇの?

…誰にも聞けなかった。



その日の夜、俺は渋々香織に電話した。

電話する前からつまんない気分になった。

予想通り香織は『やだ!』って。

俺だって…。



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