先生とアタシの接点


公園に着くと、まだ時間に余裕があった。


雨も止んできたからベンチで待とうと歩いていくと、香織がいるのが見えた。

俺は何を思ったのか静かな足取りで近づく。


結構近いところまで来ると、香織の声が聞こえた。



「ア゛ー!!」


…なっ…なんだ!?

今の声は香織の声か?

俺は自分の目と耳を疑ったが、間違いはなかった。


あ…栄養ドリンク?

…香織面白い!!

変な声が出た理由は分かったものの、笑いはこらえきれなかった。



「ぶッははははは…」


雨上がりの静かな公園に、俺の笑い声が響く。


香織はビックリした顔で振り向いた。

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