先生とアタシの接点

香織は恥ずかしさのあまり顔を真っ赤に染めた。


俺はしばらく笑い続け、収まると話を切り出した。



香織が俺を呼び出した理由は電話の事だった。

俺はまた余計なことを…。



危険を回避しようと思って俺が言った言葉は香織を悩ませていた。

香織自身がワガママを言ったと後悔していたらしい。


勘違いだ…。



暗い顔をし香織にいきなり『勘違いだ』とは言えず、俺の考えたことをゆっくり話した。


次第に香織の表情が柔らかくなっていく。

…言わなくても勘違いだって分かった…のか?

香織の困惑した顔が可愛くて、『危険』だとかを気にせず自分の膝に香織を座らせてしまった。

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