先生とアタシの接点
しかし、目を開けた香織は、暗闇から抜け出したせいで目をパチクリさせていた。
…そんな顔されたら俺抑えられねぇよ…。
俺は目を開けたばかりの香織と、ゆっくり唇を重ねた。
キスをしている間だけ、時間が止まったようだった。
俺達は今までで一番長いキスをした。
唇が離れると、香織が静かに深呼吸していた。
香織はキスをしている間、息を止めてしまったらしい。
俺達の初めては香織にとっても初めてだったんだよな…。
俺の中で、大切にしなきゃいけない気持ちと嬉しい気持ちが折り重なった。
その後、コンビニで買ったものを食べながら、昨日の事を話した。
香織は、俺が篠原に怒られた事に驚いていた。