先生とアタシの接点
あれから一週間…。
篠原と一緒に香織が遊びに来た。
来たーー!
でもこういう時に限って先客がいるんだよな…。
俺は先に来ていた生徒から相談されていた。
しかも男子生徒。
佐伯 秀、香織の隣のクラスだ。
先に来ているのが女子生徒だったりすると香織が少し機嫌を損ねる。
どうやら俺はモテるらしい。
逆に男子生徒だとそいつが香織に興味を持ちそうで気が気じゃない。
香織は可愛いから他の生徒がいないような場所で見ると余計印象に残る。
やはりあまり面識が無かったらしく、クラスと名前だけの自己紹介をお互いにして香織達も椅子に座った。
佐伯…香織に興味持ったりしないよな…?
そんな事を考えながら佐伯の相談を聞いていると、『資料を見たい』と言い出した。
それらしい資料を渡すと、佐伯は一人で見ながら考え始めた。
…とりあえず開放された。