先生とアタシの接点

他の生徒がいるからだと思っていたが、そうでもなかった。



次に来た時も、その次の時も十分前後で帰っていく。


…習い事でも始めたか?

週に何日も?


まっ…まさか、男?

いや、それは絶対無い。

香織は恋愛においてはかなり消極的だ…。



一人で悩んでても仕方ねぇ…。



夜になり、香織に電話することにした。

呼び出し音が鳴っている間、ケータイを持つ手が少し震えていた。


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