先生とアタシの接点
駐車場に着くと、優人が後部座席から花火が入った袋を取り出していた。
「セーンセッ!」
わざとっぽく言ってみた。
振り向いた優人はビックリしてる。
「ん?ビックリした…脅かすなよ~。」
「ふふっ…さっきのお返し。」
「お返し~?」
「そう。今日来るって教えてくれなかったから…なーんてねっ…嘘。ありがと。」
教えてほしかったけど…やっぱり嬉しいんだ。
「良かった…。一応サプライズだったんだ…。」
サプライズ…確かに。
「うん。アタシも嬉しかったけど…葵と理沙もめちゃくちゃ嬉しそうだったね。」
「あぁ…あれはちょっとビックリしたけどな。」
「二人とも優人のファンだもん。」
優人と一緒にバケツに水を入れに行った。