先生とアタシの接点


コンビニを出た車は田舎の住宅街を走り抜けていく。


…ここあってるの?

初めて来た場所にも関わらず、車から見える風景に疑問を感じた。

こんな疑問持つのアタシだけ?



「先生~、この先に湖あるの~?普通に住宅街に見えるんだけど…。」

やっぱり絵里も思ったんだ…。

「俺もなぁ、来たことは無いんだけど住宅街の先らしいんだよ…。」

「ふ~ん。」




そう。

長野の湖っていう目的地には誰も行った事がない。

アタシが優人に話した日の夜、優人が一緒に呑みに行った友達が提案してくれた。



アタシの事も全て話してくれたんだって…。

それを聞いた時は目的地よりも話してくれた事が嬉しくてたまらなかった。

きっとその友達はアタシにとっての絵里みたいな存在なんじゃないかな…。



アタシは始業式の日以来、ずっと気にしていた。

優人は誰かに相談したりできてるかな?一人で悩んでないかって…。

だから、優人を支えてくれる人がいるって分かって安心した。





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