先生とアタシの接点
朝ごはんを済ませてから、二組に分かれてボートに乗った。
手漕ぎのボートって事もあって、カップル二組に別れて優人と達弥がそれぞれ漕ぐ事になった。
男性陣が軽く運動している間に、アタシ達は日焼け止めをしっかり塗った。
紫外線が水面に反射して、下からも紫外線を浴びることになるみたい。
管理人さんが教えてくれた。
四人揃ったところで、ライフジャケットを着ていざ出発。
静かな水面を、二艘のボートがゆっくりと進む。
海と違って波が殆ど立っていないから、アタシ達が波を立てる。
アタシも絵里も、自分の彼氏が船を必死で漕ぐ姿を見て、胸がキュンとした。
でも、微笑ましい時間がいつまでも続くことはなかった。