先生とアタシの接点


自然と唇が離れると、お互い少し恥ずかしくて言葉が出てこなかった。

ただ…微笑んで見詰め合っているだけ。

それなのに、今までもこうやって普通に付き合っていたかのように心が満たされた気がした。



その後、歩いて旅館へ戻った。

食堂へ行くと、絵里達もきた。


「おはよっ。朝からどこ行ってたの?」

「おはよ。散歩してきちゃった~。」

「もう~ラブラブじゃんっ!」

絵里はそう言いながら、勢い良くアタシの背中をバシっと叩いた。


朝食はすぐに運ばれてきて、今日一日の予定を話合いながら朝食を済ませた。

湖の博物館…。

信州そば…日本海…蟹……。


旅行にしては結構ハードな気がする…。

せっかくの旅行だからハードな方がいいのかな…。


身支度を整えると、博物館へ向かって歩いて向かった。

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