先生とアタシの接点
「ほらほら…お前達も!」
優人が先生っぽく言った。
あ…先生だもんね。
男性陣の捌く姿に見とれていたアタシ達はしぶしぶカニに手をつけた。
男性陣とは打って変わって戦いのような状態。
もう茹で上がっているのに…。
それでもアタシと絵里は苦戦しつつも時間を掛けて捌いていった。
「もう無理…。」
先に根を上げたのは絵里だった。
それを見てあたしはホッとした。
自分もちょっと我慢して裁いていたから…。
アタシも疲れてきて、放棄した。
結構硬いから思っていたよりも体力を消耗する。
体力があり余っている二人はアタシ達の為にカニを捌いてくれた。