先生とアタシの接点
二人のおかげでアタシ達のお腹は結構満たされた。
心も満たされた気がする。
そして再び車の中。
次は日本海を見に行くんだ。
さっき通りすぎた道を少しもどって、途中で曲がる。
「あぁっ…あれも日本海?」
絵里が窓から見ながら指を指す先には、この前行った海より少し色の濃い海が見えた。
「海だぁ…。ちょっと色違うね!」
アタシと絵里はずっと窓から海を眺めていた。
こう見えて、絵里も綺麗な物が好き。
そういうところは本当にアタシと合うんだ…。
アタシは何となく静かに海を眺めていたいんだけど、きっと絵里も同じ気持ち。