先生とアタシの接点
部屋へ戻るまでの間、俺達の間に変な空気が流れた。
緊張に近いもの。
花火…ちょっと多かったなぁ。
でも香織が喜んでくれてるならいいか…。
あとはのんびり部屋戻って寝るだけだな?
口に出そうと香りをちらっと見ると、顔が少し固まっていた。
…ん?何か…考えてるのか?
二人きりだけど…話しかけないほうがいいか?
何だろう…。
もしかして、夜の事か?
もしそうなら、きっと篠原が何か言ったか?
仮にも俺は高校教師。
香織が卒業するまではキスだけにしなきゃいけねぇ。