先生とアタシの接点

「この適当な体育祭も今回で最後かぁ……」


「そんなに真面目にやった覚え無いけどちょっと寂しいよな…」


クラスの中では、残念オーラが漂っていた。


クラス委員が黒板に競技名と人数を書き終えると、希望を取り出した。


「とりあえず一人一回、希望する競技をこちらで言ったら挙手してください。人数がぴったりだったり少ない場合は決定です。多い場合は後で決めます。」



何にしよ……。


障害物競争…走るのは嫌じゃないけど途中で食べるアンパンがなぁ~…。

「香織!二人三脚やらない?」


絵里!ナイス提案!いとも簡単にアタシは悩みから開放された。


「うん!やろやろ!!」


…………運命の瞬間……


人数が一人多くてじゃんけん。

神様に見放されたらしい。


「…負けたぁぁ…絵里ごめん。」

「ドンマイ!競技別だけど適当にやって終わらせよ!!?」

適当な体育祭だけどちょっとだけ悔しい。

何になるんだろ…
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