先生とアタシの接点

送ってくれるって事は…家があるだいたいの場所が知られる訳で…。

なぜだか異常な程、佐伯君には家を知られたくなかった。


「じゃぁ…もう家すぐそこだから…」

…やっと言えた。

なんとかまだ家が特定できないところで切り出してみた。


「この辺なの??どこ??」

「うんっ!大丈夫だから!!ありがとう。」

誰か助けて…。

不審者じゃないけど…。


「じゃぁ帰るね。」

「うん。」



よし…帰った。

アタシは佐伯君がかなり小さくなるまで見送った。


今日はこれでいいけど…なんとか佐伯君とシフトずらさなきゃ…。


絵里にも早速報告だ…。
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