先生とアタシの接点
―告白―<香織side>

「ふぅ…やっと終わったぁ…。」

八時を指した時計を見て、小さく呟いた。

結局まともに仕事をこなせかった。

告白とかの以前に、単純に優人と会うことすら忘れて家に帰りたくなるほどヤバかった。


今日のアタシはあの優しい皆川さんでも怒るだろうな。

セーフ…

こんな事考えちゃいけないのは分かってるんだけど、そうでも思わないと今のアタシには何の余裕もない。


カウンターを出ようとしたら、外に優人の姿が見えた。


「お先に失礼します!」

小走りで更衣室へ向かった。

緊張しているせいでいつもより着替えに時間がかかった。


着替えが終わると急いで優人の元へ向かった。

そういえば、いつも優人を待たせてた。

振られてもちゃんとお礼を言ってからサヨナラしよう。

こんなに頭を使った春休みはないけど、優人の一言でアタシの全てが変わったような気がする。

これも優人のお影だよね。お礼したい事、いっぱい。

本当に2週間だけの期間でこれだけの事が起きたのかな…。

もっともっと昔から知ってたように感じる。







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