先生とアタシの接点

なんだか今日はいっぱいやる事がある。

『ありがとう』と『スキ』と…優人の笑顔を頭に焼き付ける事。

振られても忘れられないの分かってるから、最高の顔を頭のアルバムに残しておきたいんだ。




気がついたら優人といつものファミレスへ向かっていた。

今日は告白するから、公園にしなきゃ。

内心すごく慌ててるけど、理由なんて聞かれても答えられないから平静を装って話しかける。

「優人~。今日疲れたから公園でゆっくりしない?」

「おぅっ。珍しいな。大丈夫か~?」

「うん。ありがと。コンビ二で何か買ってく?」

「そうだな。少し小腹も空いたし…。香織も何か甘いもの買うか。」

すぐ近くにあったコンビ二でデザートと飲み物を買った。

優人がレジでお会計してくれて、アタシはその姿をじっと見ていた。

…正確にはボーっとしていたかもしれない。

優人を見ていると涙腺が少し緩んで、どうしたらいいか分からないでいた。

放心状態…。


優人がアタシの視線に気づいて


「何ボーッとしてんだよ~。行くぞっ?」

突っ立っているアタシの手を軽く掴んでゆっくりなペースで歩いて公園に向かった。


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