先生とアタシの接点
―公園―<優人side>
今日も香織に会いに来た。
会う度に俺の心は締めつけられる。
あと1年も告白せずにいられるんだろうか…。
香織が小走りで俺のところに走ってきた。
俺の為に走ってくれてるって思うと、抱きしめたくなる。
今日の香織はいつもとなんか違う。
ソワソワしてるような落ち着かないような…。
疲れたらしく、今日はファミレスじゃなくて公園に向かった。
途中で寄ったコンビ二で香織の強い視線を感じた。
ん?俺に見とれてる?まさかな…。
『疲れた』って言ってたし…。
そう思ったら、ただボーっとしてるようにしか見えなかった。
香織が選んだ甘いデザートを見て、なぜか俺は満足気。
香織の好みくらい覚えようと、レジに向かった。
会計が終わってレジからコンビニの出口に歩き出したけど、後ろに気配を感じない。
振り返ると、香織はまだ突っ立ている。
今日はどうしたんだ?って思いつつ、香織の腕を軽く掴んで近くの公園へ向かった。