先生とアタシの接点

「いいの?」

って聞かれて、

「すぐ付けたいから。」

って答えた。

「急がなくても逃げないよ~。」

優人は言うけど、なんか胸騒ぎがしたんだ。

心のどこかで「早く早く!」って。何だろ…。



それから二人でお揃いのリングを付けてラーメンを食べに行った。

やっぱりラーメンもなかなか決まらなくて、優人を待たせちゃった。

優人は怒るどころかまた笑ってた。

ちょっとムッとしたけど、そのせいで『待たせた』事も忘れさせてくれた。


普段ラーメンなんて食べないけど、特別に美味しかった。

優人が美味しいお店を調べてくれたみたいだけど、多分それだけじゃないんだ。

途中で交換して『間接キス』したり…。

思い出しただけで興奮しちゃう。


初めてのデートは全てが新鮮で楽しかった。







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