先生とアタシの接点
学校に着くなり、校長室へ行った。
久しぶりに着たスーツは至るところを絞めていて、動きにくい。
緊張して汗は出るし…。
校長先生と挨拶が終わると、教頭先生に連れられて職員室へ行った。
春休み中に一度来たけどこの雰囲気、まだ慣れねぇ…。
職員室へ着くと、席を案内された。
席がいくつか並んで島になっていて、その真ん中に『三年』って書いてある。
三年生か…。受験大変そうだな…。
荷物を置くと、教頭先生が話し掛けてきた。
「遠山先生、お隣が英語の風間先生です。遠山先生は風間先生が受け持つクラスの副担任と進路指導をやっていただくことになりました。
そのかわり、部活の顧問はありませんが…忙しい部もありますので、お手伝いいただける時にはよろしくお願いします。」
「はい、わかりました。」
教頭先生が去って、ようやく緊張の糸が途切れた。
…やっぱり久しぶりの学校は落ち着かない…