先生とアタシの接点
やっと決心したところで、篠原という生徒が入ってきた。
ちょっと悩んでるらしい。
…まともな進路相談だ。
友達も一人呼ぶと言って、彼女は一旦相談室を出た。
何故か他の生徒が来ないようにして欲しいと言われた。
すぐ戻ってきたかと思ったら…
後ろから暗ーい顔をした香織が入ってきた。
…偶然か?
うっかり『香織』と呼びそうになった。
本当は『香織』って呼びたい…。
香織はちっともこっちを見てくれねぇ…。
と、とりあえず進路相談…だよな…。
俺が気持ちを切り替えたところで、篠原さんが話し始めた。