先生とアタシの接点
今…『襲う』って言った?
…っていうか…二人きり。
いつぶりかなぁ…?頭が痛くて思い出せない。
ダルイけど変に緊張してソワソワする~。
「香織、大丈夫か?」
優人が心配そうな顔でバックミラーを除き込んだ。
…今なら…言えるかな…?
…正直に言った方がいいよね。あんな夢見ちゃったし…。
「…んっ…頭痛い…。毎日優人見てたら苦しくなっちゃった…」
「えっ…俺?」
「うん。…みんな見てるの。だから苦しくなるの。」
優人はビックリして聞き返した。
「俺そんなに見られてんの?」
あ…やっぱり気付いてなかったんだ…。
「優人が悪いんじゃないんだけど…カッコイイからみんな見てるよ?
優人の授業の後なんかスゴイんだから…。」
その後も『告白』の話を除いて、不安な事をたくさん話した。
メモしてたわけじゃないけど、頭が痛いにもかかわらず言い残した事は無いってくらい話した。
全部話したら、絡まった糸が解けたかのように少し体が楽になってきた。