先生とアタシの接点

今…『襲う』って言った?

…っていうか…二人きり。

いつぶりかなぁ…?頭が痛くて思い出せない。

ダルイけど変に緊張してソワソワする~。




「香織、大丈夫か?」

優人が心配そうな顔でバックミラーを除き込んだ。

…今なら…言えるかな…?

…正直に言った方がいいよね。あんな夢見ちゃったし…。

「…んっ…頭痛い…。毎日優人見てたら苦しくなっちゃった…」

「えっ…俺?」

「うん。…みんな見てるの。だから苦しくなるの。」

優人はビックリして聞き返した。

「俺そんなに見られてんの?」

あ…やっぱり気付いてなかったんだ…。

「優人が悪いんじゃないんだけど…カッコイイからみんな見てるよ?

優人の授業の後なんかスゴイんだから…。」

その後も『告白』の話を除いて、不安な事をたくさん話した。

メモしてたわけじゃないけど、頭が痛いにもかかわらず言い残した事は無いってくらい話した。



全部話したら、絡まった糸が解けたかのように少し体が楽になってきた。



< 91 / 267 >

この作品をシェア

pagetop