先生とアタシの接点

「お疲れ様でしたー!!」

待ちに待った瞬間。

猛ダッシュで着替えて駐車場に向かった。



さっきの車までは一応歩いて向かう。

優人かどうか確認できなかったから、走って向かって違ってたら恥ずかしいから。



運転席に近づくと、やっと窓が開いた。

優人だ。よかったぁ~。

さっきのアタシの行動、優人の車を探してるっていうより

怪しい車を見張ってるような状態だったから。

恥ずかしいから優人には黙っておこうと思ったけど、バレてた。

「ちゃんと仕事しろよ~。」

って。笑って誤魔化したけど

それくらい優人にこうやって会えるのが嬉しいんだ。


今日はもちろん助手席。

今まで助手席って意識した事なかったけど、特等席。

優人は後ろ姿もカッコイイけど、運転してる時の真剣な顔がまたカッコイイ。

ハンドル捌きとか、左右を目視してる時とかちょっとした一面が見れる。

でも、助手席限定。

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