死角の存在

澪先輩が戻って来ると、いきなり教室が明るい雰囲気になる。



窓から吹いて来る風が澪先輩の髪の毛を揺らす。



風で揺れた髪の毛からはいつもリンスの匂いがする。




スタイルも良い澪先輩。



当然勝てないに決まってる。


わかってる。



でも──…、




「妃那ちゃん。ぼーっとしてどうかした?」




「えっ、あ、何でもないです!!」




ついつい自分まで見とれてしまう澪先輩と言う存在。
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