白兎物語

老婆「…はっ！これは…」

急に老婆の顔色が変わった。そして何か深く悩んでいるようだ。

ゴラン「お婆さん？どうかしたんですか？」

ウサ太郎「何か問題でもあるのか？」

老婆のただならぬ雰囲気にたまらず問い掛ける２匹。しかし老婆は難しい表情のまま何も答えない。

ウサ美「どうしたんだよ？婆さん！」

しびれを切らしたウサ美もつい大声で老婆に聞いた。

老婆「大変じゃ…」

老婆は深刻な顔でウサ美たちの方へ振り返った。ウサ美たちは固唾を飲んで続く老婆の言葉を待っている。

老婆「テレビの電源入れっぱなしできてしもうた！」

３匹『はぁ？』

…その後しばらく空気の読めないとぼけた老婆は完全にブチ切れたウサ美に追いかけ回される事になったのだが、ゴランとウサ太郎がなんとかウサ美を捕まえて一段落した。

老婆「ハァハァ…本気で追いかけ回さんでもよいではないか…ハァハァ…」

息遣いも荒く地面に座り込む老婆。

ウサ美「離せウサ太郎、ゴラン！あの婆ぁ一度冥界に落としてやろうか！」

ウサ太郎とゴランに羽交い締めにされているウサ美が暴れまくる。