白兎物語
エリス「あなたの命とあらばお受け致しましょう。4匹はじきに気が付くはずです。それでは私もこれで失礼致します。」

エリスもそう言って元の彫刻に戻った。そして扉も次第に消えていった。

老婆「これで大丈夫じゃ。みんなはすぐに目覚めるはずじゃ。」

老婆はウサ美たちにそう言った。

ウサ美「婆さん、あなた何者?審判の扉の事も知ってるし、さっきはシャーロットの事も知ってる口ぶりだった…。」

老婆「まあよいではないか。いつか話す時も来るだろうが、謎は謎のままにしておくのが趣があって良いというものじゃ。それじゃわしも失礼するとするかの。」

そう言うと老婆はまた見る見るうちに巨大な鳥の姿に変化し、飛び立っていった。

ゴラン「すごいお婆さんですね。」

ウサ太郎「まさに謎の老婆だな。」

ウサ美「ああ…」

3匹は飛んでいく巨鳥を見送りながら老婆のすごさに感服していた。

…30分後。

4匹の前に座り生き返るのを待つ3匹。

ウサ美「まだ生き返らないな…」

ゴラン「そうですね…」

ウサ太郎「どのくらいで生き返るのか時間聞いたほうがよかったな…」

…さらに1時間後。

相変わらず体育座りで待つ3匹。

ウサ美「いま動いたんじゃね?」
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