白兎物語
ウサ太郎「あれが…神?」

複雑な表情で空を見上げるウサ太郎。すると背後からウサ美とゴランが目を覚ましたのだろうか、声が聞こえてきた。

ウサ美「う〜ん、よく寝た。腹一杯になると眠くなるよな。」

ゴラン「そうですね…ってあれ?ウサ太郎さん帰ってたんですか?」

ウサ太郎は振り向き、今見た事をウサ美たちに伝えた。

ウサ太郎「おい、今凄かったんだぞ!あいつらの上をペガサスがぐるぐる回って雲に入ったと思ったら老人が出てきて、実はそれは神でみんなを生き返らせたんだ!」

ウサ美・ゴラン『………』

ウサ美とゴランは驚いた顔でウサ太郎を見ている。

ウサ太郎「なっ?凄いだろう?」

ウサ美とゴランは互いに顔を見合わせた。

ウサ美「あいつは何を言ってるんだ?」

ゴラン「たぶん…注目されたいから嘘を言ってるんじゃないですか?」

ウサ美「マジで?うわぁ、面倒臭い奴だなぁ。」

ゴラン「でも頭ごなしに言っちゃダメですよ。きっと誰にも相手されなくて寂しいんですよ。適当に話を合わせてやれば満足しますよ。」

ウサ美「そうか。変に否定して暴れでもしたら厄介だからな…」
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