白兎物語
ウサ太郎「おい、何をコソコソ話してるんだ?」

ウサ太郎の問い掛けに慌てて向き直る2匹。

ウサ美「い…いや、何でも無いよ!…でも見たかったなあ神様…なあゴラン!」

ゴラン「え…ええ!さぞ威厳のある方なんでしょうね?僕も会いたかったなあ…。」

ぎこちなくも必死に話を合わせてやる2匹。

ウサ太郎「それがよう、神は意外に声が高くてノリの軽い奴だったんだ。エリスちゃんに言っといて…とか、まいど!…とか言葉遣いも変でさ。アハハ!」

ウサ美「…。そ…それは変だな…。アハハ…。」

ゴラン「アハハ…」

ウサ太郎のテンションについていけずにどん引き状態の2匹。

ウサ美「あいつ大丈夫か?どこか打ち所が悪かったんじゃないか?」

ゴラン「そうですね、一度病院で診てもらった方がいいかもしれませんね。」

ウサ太郎に聞こえないようにコソコソと話す2匹。

ウサ太郎「ん?何?病院がどうかしたの?」

2匹の様子に何か違和感を感じ、いぶかしげな表情のウサ太郎。

ウサ美「い…いや、何でもないよ!」

ゴラン「そうです、何でもないですよ………あっ!」
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