白兎物語
ドアをノックする音が聞こえる。
老婆「ん?誰じゃ?入ってまいれ。」
老婆に促されドアを入ってきたのは綺麗な顔だちの女性とまだ小さい元気そうな男の子の親子連れの兎だった。
母親「あのう、こちらに不思議な力を持ったお方がいらっしゃると聞いてやってきたんですけど…」
母親は室内の3匹を見て誰に話していいのかとまどいながらもそう言った。
男の子はおとなしく母親の手をにぎりじっと立っている。
老婆「ワシの事かの?わざわざこんな遠くまで尋ねてくるとはご苦労じゃったの。子供を連れては大変じゃったろうに。してそなたは誰じゃ?どんな用件かの?」
母親「失礼しました、私はウサ子と申します。この子はウサ次郎。今日は主人の事で力を貸して頂きたく参った次第でございます。」
老婆「ん?主人とな?」
ウサ子「はい。主人の黒ウサのウサ太郎を助けて下さい。」
ウサ吉・ウサ美「!!!」
部屋の隅で成り行きを見守っていた2匹は突然出たウサ太郎の名前に意表をつかれ、ただ言葉も無く立ちすくむばかりであった。
老婆「ん?誰じゃ?入ってまいれ。」
老婆に促されドアを入ってきたのは綺麗な顔だちの女性とまだ小さい元気そうな男の子の親子連れの兎だった。
母親「あのう、こちらに不思議な力を持ったお方がいらっしゃると聞いてやってきたんですけど…」
母親は室内の3匹を見て誰に話していいのかとまどいながらもそう言った。
男の子はおとなしく母親の手をにぎりじっと立っている。
老婆「ワシの事かの?わざわざこんな遠くまで尋ねてくるとはご苦労じゃったの。子供を連れては大変じゃったろうに。してそなたは誰じゃ?どんな用件かの?」
母親「失礼しました、私はウサ子と申します。この子はウサ次郎。今日は主人の事で力を貸して頂きたく参った次第でございます。」
老婆「ん?主人とな?」
ウサ子「はい。主人の黒ウサのウサ太郎を助けて下さい。」
ウサ吉・ウサ美「!!!」
部屋の隅で成り行きを見守っていた2匹は突然出たウサ太郎の名前に意表をつかれ、ただ言葉も無く立ちすくむばかりであった。